天心らんまん
天心とは清らかな濁りのない心を表します。ここに集う人たちが素直な心で交流をする場所
また多文化の交流の場所になって気軽に神社に親しんでいただければとの気持ちを込めて命名いたしました。
*40数年、経った集会施設が老朽化してきて
修繕費用もかかるようになり懸念してきましたが、
不景気のおり、町の元気を少しでも取り戻そうと
神社がそのお役に立つことができれば・・と考え、
寄付は頂かず自費にて多目的施設「天心らんまん」を
建設することを決意いたしました。
信仰心が厚い棟梁とともに私自身も建築に従事し、
化学製品を使わない健康的に優れた
100年経てもゆるがない堅固な建物が完成いたしました。
その記録です。
音楽ライブ/楽器練習/展覧会/趣味の会合など営利目的ではありませんのでお気軽にご利用ください。
天心らんまん質問
H20/2/11 旧集会施設取り壊し
社務所から切り離されてきれいに取り壊し終了。
壊す前に基礎や屋根回りを見ましたが、当時の作りとしてはかなりお粗末な
状態で手抜きしたかのような箇所や端切れの材料も多く、よく建っていたものです。
*文化財埋蔵品発掘調査
境内は八幡台遺跡の場所でもあるので建築前に教育委員会が発掘調査をして埋蔵品の有無を確認する
必要があります。ただ発掘出品されると建築はストップすることになり、調査が終わるまで
着工できないし、その間の発掘費用は土地所有者(神社宮司)が支払う義務が生じます。
とりあえず何も出品されなかったので建築申請を出すことが出来ましたが、1ヶ月は待ち状態でした。
*地鎮祭
集会施設はいろいろ制約もあり図面も何度か書き直して最終許可がおりてやっと地鎮祭を執行です。
八と並んで丸も重要なテーマ。太い丸太を組んでいきます。
これはベテランの技術が必要でとても困難な作業です。
もうひとつのテーマ 三角
一つ一つの梁がとても大きく組んでいくのは大変です。いわゆる曲尺なので急勾配。
作業は危険と緻密さが隣り合わせ。この勾配で重い屋根材を運んでの組み付け作業は
足場を組む前なので本当に怖かったですね。
大きな屋根材を担いで一歩踏み外したら、バランスをくずしてまっさかさまです。
はじめて地下足袋を購入してそのありがたさと便利さに感激です。(小ハゼの数が多くて
履くのが大変ですが)
*足場
足場をやっと組めるようになると本当に安心します。足下が安定しないことが
あんなに不安なことだと実感したことはないですね。
足場を組むお兄さんたちの手際の良さに感心です。
イチョウ大木の枝が作業の邪魔になるので頂上近くまで(地上3階相当)
足場を組んでもらい、チェーンソーを腰にぶら下げながら上がってみると
凄い高さです。少し風が吹くと怖い怖い。足場自体は非常に狭いので上でエンジンをかけられず
一度降りてエンジンをかけた状態で上にロープで引き上げましたが、枝の切り落としはとても
困難でした。終わったら汗で(油汗?)ぐっしょりです。
朝、妻がいっしょに上がって撮影です。この景色の美しさに感激。神社が眼下に小さく見えます。
下から見上げる左官屋さんに「奥さん、よくこんな高さに上がれるねえ」と感心?されました。
続く///